2024年10月、神戸市長田区・丸五市場の一角に、新しいスタイルのお店「スパイスアップ」がプレオープンしました。
英語で「盛り上げる」「勢いをつける」という意味をもつ店名の通り、昭和レトロな市場に新しい風を吹き込んでいます。
今後はプレ営業を経て、地域イベントやコラボ出店を通じながら、まちに根ざす本オープンを目指します。
昭和の香り漂う「丸五市場」に新しい灯
1932年(昭和7年)に誕生した丸五市場は、戦後の神戸を支えた“台所”として栄えた歴史を持ちます。
しかし時代の流れとともに空き店舗が増え、現在はわずか10店舗ほどに。
そんな中、新店舗として生まれたのが「スパイスアップ」です。
元・鮮魚店の空き店舗をリノベーションし、就労支援B型事業所「ワゴム」のメンバーが解体から内装までを担当。
古い建物を壊さず、歴史を活かしながら新しい場を生み出しました。
偶然とご縁から生まれた「スパイスアップ」
当初の構想は、旧駒ヶ林公会堂でのクラフトジン蒸留所設立。
準備が遅れたことをきっかけに、空き物件を探す中で丸五市場と出会いました。さらに、物件オーナーがシンガポール在住でクラフトジン製造経験者という“スパイシーな偶然”も重なり、出店が決定しました。
「スパイスアップ」の3つの特徴
① 手間ひまかけた“本気のスパイスカレー”
看板メニューは、仕込みに約3時間かける「スパイスカレー」。
さらに、ここでしか飲めない「NAGATAジントニック」など、商店街や漁港の食材を使ったオリジナルメニューを展開しています。
② 日替わり店長は介護士・看護師・地域の人々
専属スタッフはおらず、介護士や看護師、地域の方が日替わりで店頭に立つ仕組み。車椅子でも入れる広めのカウンターも設計のポイントです。「お酒を飲みながら健康相談」など、ケアが自然に溶け込む日常の風景をつくります。
③ 食材も人も街も“混ぜこぜ”に
市場内の他店舗から食材を“借りる”、イベントで人と人を“混ぜる”など、
「壊さず、活かす」ことを大切にして、街の新旧をつなぐ活動を続けています。
「この街だからこそ、混ざり合える」
スパイスアップが生まれた神戸・長田は、多文化が共存するエリア。
ベトナム料理や韓国食材など、異国の香りが自然に混ざり合う街です。
スパイスも人も同じ。
ひとつでは完成せず、組み合わせることで味わいが生まれる。
この街だからこそ、“混ざり合う”楽しさを実感できるのです。
歴史を未来につなぐ選択
古い建物を壊すのではなく、リノベーションして活かす。
それは、建物だけでなく、人の記憶や関係、暮らしのリズムを未来へ引き継ぐことです。
スパイスアップは、そんな“関係人口”を増やすための拠点でもあります。
「はっぴーの家ろっけん」には週に200人が訪れ、移住者も増えました。
今度は、昔からの住民と新しい人が自然に交わる場として、市場の中に火を灯します。
■ 店舗概要
店名: スパイスアップ(Spice Up)
所在地: 兵庫県神戸市長田区久保町6丁目(丸五市場内)
プレオープン日: 2025年10月
営業形態: プレオープン期間中はイベント・日替わり営業(営業情報はInstagramで告知)
Instagram: @marugo_spiceup
運営: 株式会社Happy
■ 会社概要
商号: 株式会社Happy
代表者: 代表取締役 首藤義敬
所在地: 〒653-0042 兵庫県神戸市長田区二葉町1丁目1-8
設立: 2017年7月
事業内容:
「マタニティアートから葬儀まで」。
サービス付き高齢者向け住宅「はっぴーの家」、
不動産事業「おせっかい不動産」、
教育事業「おせっかいラボ」など、暮らしにまつわる事業を展開中。
URL: https://happy-osekkai.com/
本件に関するお問い合わせ先
企業名:株式会社Happy
担当者名:前田 彰
TEL:078-643-6558
Email:happyhouse.rokken.info@gmail.com
